Netflixに入ってるなら「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」は絶対に観て欲しい


image: オレンジ・イズ・ニュー・ブラック | 海外ドラマ公式サイト | ソニー・ピクチャーズ

女子刑務所の日々を描いたNetflixオリジナルドラマの傑作

2013年からスタートし、2018年6月現在シーズン5までがNetflixで配信されている、アメリカのドラマ『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』。Netflixに加入しているなら、是非とも観て欲しいドラマのひとつです。
いやもう本当に、騙されたと思って観て欲しいけれど、そのためにも何がどう面白いのかを、口下手なりにシーズンごとに紹介していきたいと思います。

シーズン1の物語

これはひとりのお嬢様育ちの白人女性が、放り込まれた刑務所内で、いかに刑期満了まで生き残るかの物語と見せかけて、実際にはどんどん腹黒くズル賢くなっていく様を描いたブラック・コメディの物語です。 
主人公のパイパー・チャップマンは、10年前に当時のレズビアンの恋人の麻薬取引の手伝いをした罪で刑務所送りになります。
刑務所では、厨房のボスのレッドに目を付けられてメシ抜きの刑を食らったり、少し精神が不安定で何をしだすかわからない黒人のクレイジー・アイズに惚れられたり、自分が刑務所に来ることになった原因の元恋人に遭遇したりと、トラブルがトラブルを呼ぶ日々が待っていました。

シーズン1の登場人物
囚人たち
白人

パイパー・チャップマン
本作の主人公。ブロンドヘアの白人女性。裕福な家庭育ちで独善的な性格。フィアンセのラリーともラブラブで、親友のポリーとは一緒に手作りの石鹸を販売するなど順風満帆な人生を送っていたが、10年前に恋人の麻薬取引の手伝いをした罪で刑務所送りに。
お嬢様育ちの空気の読めなさと、自分はデキる人間だという自信のせいで調子に乗りやすい性格で、知らないうちに敵を作ってしまうタイプ。
最初は弱音ばかり吐く何も出来ない弱い存在だったが、刑務所内の他の囚人たちの中で揉まれるうちに、持ち前の頭の良さにずる賢さも加わり、腹黒く成長していく。

アレックス・ヴァウス
パイパーの元恋人。黒髪で白人女性のレズビアン。眼鏡をかけた長身の美人でミステリアスな雰囲気を持つ。
パイパーが刑務所送りになった理由を作った張本人で、彼女がパイパーの名前を証言したことが原因。入所当時はパイパーから恨まれていたが、アレックス自身はそんなことを気にもしない様子で、彼女のことを翻弄する。

ガリーナ・レズニコフ(レッド)
刑務所の厨房のシェフ。赤毛で恰幅の良いロシア系白人女性。自分の料理には絶大な自身とプライドを持っている。彼女に逆らうと、食事が悲惨なことになり、最悪の場合はメシ抜きの刑に処されるため刑務所内での権力はトップクラスで白人グループのボスでもある。身内には優しく、特にニッキーのことは実の娘のように思っている。

ニッキー・ニコルス
麻薬中毒者の白人レズビアン。刑務所内の数多くの女囚と関係を持つ。レッドとは母娘のような関係で、他の囚人への面倒見も良いため、よく空回った行動をとるパイパーのことも気にかけている。
気さくな性格で誰とでも仲が良いが、特にローナやアレックスと行動を共にすることが多い。

ローナ・モレロ
イタリア系のヤンデレ気味の美女。ニッキーに対しては時々レズビアン。塀の外に彼氏が待っていると公言しているが、周囲は信じていない。常にばっちりメイクを決めていて、普通にしていたら普通に美人で可愛い。

ティファニー・ドゲット(ペンサタッキー)
狂信的なキリスト教の白人女性。自分が信じる神を、誰もが信じるべきだと考えており、意見が合わない人間に対しては容赦なく牙をむく。特にパイパーにアレックスに対する敵対心が半端ない。ドラッグで歯がガタガタになっており、小柄ながらも5回も中絶手術を施している。

ヒスパニック系
ダヤナラ・ディアス(ダヤ)
パイパーと同時期に刑務所に来たヒスパニック系の若い女囚。同じ刑務所内に収監中のアレイダ・ディアスの娘。若い看守のベネットと恋仲になる。ヒスパニック系だがスペイン語は苦手。

アレイダ・ディアス
ダヤの実の母親。男のために子どもの頃のダヤを放置したり、彼女に弟妹たちの面倒を押し付けたりしていたため、ダヤからの信頼は薄い。今の彼氏の麻薬取引の罪を被って刑務所に。

マリッツァ・ラモス
ヒスパニック系の若い女性。可愛いものやイイ男が好きなど、年相応の若い女の子っぷりを発揮する。フラッカの親友で彼女といつも一緒にいる。“マリッツァとフラッカ”の可愛い方。

マリソル・ゴンザレス(フラッカ)
ヒスパニック系の若い女性。可愛いものやイイ男が好きなど、年相応の若い女の子っぷりを発揮する。マリッツァの親友で“マリッツァとフラッカ”の背が高い方。

黒人系

ターシャ・ジェファーソン(テイスティ)
ノリの良い黒人女性。太っているが、健康的でめんこい感じの太り方をしている。陽気で、いつも親友のプッセイと一緒に行動している。

プッセイ・ワシントン
テイスティの親友で小柄な黒人女性。本が好きで、刑務所内では図書館司書の仕事をしている。テイスティ同様ノリが良く、結構ミーハーな一面もある。

スーザン・ウォーレン(クレイジー・アイズ)
少し精神を病んでいる黒人女性。実年齢よりもだいぶ幼い心を持っており、自分に優しくしてくれた人を盲目的に信頼し、パイパーに惚れ込んで追いかけ回す。根は優しいが怒ると何をするかわからず、自分の大事な人のためなら何でもする。

ジャネー・ワトソン
パイパーと同時期に刑務所に来た若い黒人女性。元は陸上選手で今もスラリと細い手足をしている。周囲に対してツンケンしている。自分の意見をはっきりというタイプ。

ソフィア・バーセット
元は男性だったトランスジェンダーの黒人女性。刑務所での仕事は美容師。誰に対しても分け隔てなく優しく、妻と一人息子を想っているが、息子が自身のジェンダーを受け入れていないことに悩んでいる。

クローデット・ペレイジ
パイパーと同室になる年配の黒人女性。殺人罪で収監されており、周囲からは恐れられている。元々は身売りされた少女達をメイドとして育てていたため、掃除と礼儀に関しては厳しい。


刑務所の職員

ジョセフ・サルヴァトーレ・カプート
刑務所の管理者。仕事に一生懸命で、囚人たちのこともきちんと考えているが、上司からの無茶な要望も多く、板挟みになっている典型的な中間管理職。

サム・ヒーリー
刑務所の囚人のためのカウンセラー。最初はパイパーの良き理解者として登場し、彼女が刑務所で生き抜くために様々な助言をしていたが、パイパーがアレックスと仲が良いところをみると嫌悪感を露わし、理不尽に懲罰房に送るなど、実際はかなり器の小さい男、ロシア人の妻との仲も冷え切っている。

ジョージ・メンデス
刑務所内で女囚たちから最も嫌われているセクハラ&パワハラ看守。通称・エロ髭。刑務所内にドラッグを持ち込んだり、それを女囚たちに売り捌いたりとやりたい放題する。

ジョン・ベネット
若い新人看守。元軍人で片足が義足。真面目な性格で正義感にも厚い青年だったが、ダヤと恋仲になり。。。

シーズン1の見所と感想

シーズン1は、主人公のパイパーを中心に物語が進んでいきます。パイパーがいろんな人を無意識な失言でいろんな人を怒らせたり、刑務所内のルールを知らずに犯してしまう失敗を中心に、他の囚人達の過去や、刑務所内で巻き起こる女同士の戦い、女同士のロマンス、囚人と看守のやりとりなどが時にコミカルに、時に恐ろしく描かれています。
超絶怖いレッドやミス・クローデットにも過去があり、刑務所に来る理由となった罪を犯すまでが挟まれているため、観ている方も誰かしらにはきっと同情することが出来て、感情移入するでしょう。
シーズン1のというよりも、このドラマ自身の見所が、登場人物達の個性だと思うので、女囚達の中でも看守の中でも、お気に入りのキャラクターが見つかることは間違いなしです。

ちなみに筆者の中でのお気に入りは、ダントツでニッキーです。飄々としながらも、悩んでいる仲間のことはきちんと見ていて寄り添ってあげる彼女は、とても素敵な女性です。レッドのことを慕っていながらも、時折反抗してみせるのも、実の母娘のようです。レズビアンで、アレックスやローナと関係を持ったりもしていますが、その関係もドロドロしていなくてあっさりしているもので、ドラッグとイイ女が大好きな、けれども面倒見の良い、ちょいワルアニキのような女性です。
パイパーの弟のカルもなかなか良いキャラクターをしています。人ごみと複雑な人間関係を嫌って森の中のトレーラーハウスでオーガニックな生活をしている自由人で、パイパーの婚約者のラリーとも仲良しです。ユーモアのセンスもあり(結構ブラックよりですが)、おそらくパイパーの一番の理解者なんだと思います。

シーズン1では、パイパーの入所から始まり、レッドからのいじめ、アレックスとの再会、クレイジー・アイズのストーキングや、ドラッグ問題、刑務所内の自殺、ダヤの妊娠など、様々な問題が巻き起こります。個人的にはパイパーが周囲との距離を詰められた頃に起こる第11話の大事件がハイライトなシーンかと思います。心痛くて「マジかー。。」となりますが、ここからどうなるのか、目が離せないこと間違いなしです!
刑務所の話で、誰も彼も暗い過去を持っていますが、それでも重苦しい暗い話というわけではなく、むしろそれを笑いに昇華させているコメディ作品ですので是非ご覧ください!

次はシーズン2について、もう一度観直して、紹介していきたいと思います!

シーズン2についてはこちら
シーズン3についてはこちら

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