Amazon prime videoが贈る、珠玉のショートラブストーリーズ 『モダン・ラブ 〜今日もNYの街角で〜』を是非観て欲しい 第5話〜第8話


image: Amazon.co.jp: モダン・ラブ ~今日もNYの街角で~ シーズン1 (字幕版)を観る | Prime Video

ニューヨーク・タイムズ紙の人気コラムが原作

Amazon prime videoで配信中の海外ドラマ『モダン・ラブ 〜今日もNYの街角で〜』がとてもとても素敵な物語だったので、紹介したいと思います。これはニューヨーク・タイムズ紙の人気コラム「Modern Love」に実際に投稿されたエッセイに基づいた、愛の喜びや苦悩を描いた物語です。

各話のあらすじ&見どころ紹介
第5話「デートの幕あいは病院で」

ちょっと冴えない感じの青年・ロブは初めてデートをしたブロンド美女のヤスミンを自宅へ招く。良い感じの雰囲気でムードも出てきて、テンションも高まってきたところで、ガラスを割ってしまい、腕を切るという事故が発生!慌てて救急車を呼んでヤスミンに付き添ってもらいつつ、病院で治療を受けるロブは、最初のデートで一番格好悪いところを見られてしまい、テンションが下がるのだが、そんな彼にもヤスミンは優しく寄り添うのだった。そして彼女も自分の過去を話し出す。

〜感想と見どころ〜
冴えなくてイケメンとは言い難いロブと、美人でちょっとミステリアスな雰囲気を漂わせているヤスミンが、不釣り合いなようでいて、実はよく似合っているました。
恋愛以外でも劣等感を感じやすいロブと、あっけらかんと接するヤスミン。自由気ままで男の目を惹きやすいことが理由で彼氏と別れたヤスミンと、そんな彼女に優しい言葉を投げかけるロブ。出会ったばかりで、お互いのことを知るために交互に質問しあっているようなふたりだけれど、きっと上手くいくんだろうなと思わせるやり取りの数々に、とても心を落ち着かせながら観ることができました。

第6話「パパみたいな人とデート?」

幼い頃に父親を亡くしたマディは、職場の30歳以上も離れた初老の男性・ピーターに心惹かれる。ピーターの好みのクッキーを焼いたり、彼のオフィスの前で少し佇んだり、ワゴン販売のコーヒーショップで後ろに並んだりと、少しずつ距離を詰めていくマディは、ピーターに食事に誘われる。
自宅で手作りディナーを振舞われて、優しく抱き寄せられたマディは、ピーターに父親を重ねるが、彼女の接し方にピーターは勘違いを起こしてしまい。。

〜感想と見どころ〜
全8話のうち、唯一そんなに楽しめなかった作品でした。面白くないわけではないのですが、少し登場人物がわがままだったり、自分に酔っている雰囲気だったり。これが例えばテラスハウスみたいに、恋愛模様を撮影するリアリティ番組だったら、観終わった後にTwitterでバッシングの嵐になるんじゃないのか!?と思うような展開です。まあ30歳も下の女の子に手を出す男も、恋愛感情はなく父親の代替として接するけれども思わせぶりな接し方をする女も、どちらも観ていて気持ち良いものではないですからね。

第7話「僕らが見つけた家族のカタチ」

トビンとアンディはゲイのカップル。素敵な家でふたり仲良く暮らしているが、アンディが子どもが欲しいと言い出したので、養子縁組の養親に申し込むことに。しかしゲイのカップルということで、なかなか彼らに養子に出そうという人は現れなかった。そんな中、カーラという妊婦がふたりに興味を示す。彼女は世間に縛られて暮らすことを嫌い、旅から旅を続けて生きるホームレスだったが、これから生まれてくる赤ん坊に同じ生活はさせられないと、養子に出すことにしたのだった。

〜感想と見どころ〜

第1話のドアマンの物語と同じくらい素敵なお話でした。
若干神経質っぽいトビンと、ナヨっとしたアンディのカップルのやり取りも、そのふたりの馴れ初め話も良かったです。カーラの出産シーンでの無痛分娩をきっぱりと断る潔さも格好良かったし、真っ先に部屋を出て行きそうなトビンが最後まで彼女に付き添うのも良かった。
でも一番心に響いたのは、生まれてきた赤ん坊に語りかけるシーン。ゲイカップルの子どもとして、母親に養子に出された子どもとして、これから生きる上で他の人たちとは違うことを直面し続けるであろう我が子に、これ以上ないほどの説明をする彼が、また格好良いんです。
トビン役のアンドリュー・スコットはBBCの「SHERLOCK」のモリアーティのイメージが強かったけれども、本作一気にイメージが一新されました。

第8話「人生の最終ラップは より甘く」

友人とマラソン大会に出場している老境に差し掛かる独り身のマーゴは、ひとりで走るケンと出会う。ケンも配偶者とは死に別れており、すぐに意気投合したふたりは恋に落ち再婚する。年を重ねても若者と同じように愛し合うふたりだったが、ケンの死によりマーゴはまたひとり残されることになってしまう。愛する夫の葬儀で彼との思い出を語った彼女は葬儀後、雨が振るNYの街を走り出すのだった。

〜感想と見どころ〜
ケンさんのニコニコした顔がとても素敵でした。再婚したふたりが引っ越しの時にマーゴが持つ荷物を持ってあげるところにも、旅行先での部屋選びも、どれもこれもマーゴへの会いに溢れていて、亡くなった奥さんのことも同じように全身全霊で愛していたんだろうなという、ケンの優しさが存分に描かれていました。一方のマーゴも「奥様を愛していたのはわかるし、お二人の絆を尊重する。でも私のような女性が入り込む隙間はない?」と告白するシーンの表情などは、超乙女な顔で、緊張がこちらにまで伝わってきて、年を取っても若者と同じというのがものすごく感じられました。
葬儀後にひとりで走り出すマーゴの行く先にはNYの街が広がっていて、そこでこれまでの7話の登場人物たちが再登場。彼らの物語も途中段階で、それぞれのエピソードでは語られなかった裏側が垣間見られて、そういうことだったのかと納得できる部分もたくさんありました。

本編に負けず劣らず素敵なオープニング

このドラマは本編もとても素敵ですが、OPも本当に素晴らしいです。
若者の愛、年老いた愛、ゲイの愛、レズの愛、子ども同士の愛、親から子どもへの愛、これから生まれてくる命への愛、友達に手伝ってもらいながらの愛、非常に多種多様な愛の様子を収めた写真が散りばめられていて、それだけで幸せな気分になれるよう。こちらも是非、ご覧ください。

第1話〜第4話のあらすじ&感想についてはこちらから

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