「ミス・シャーロック」第6話の感想と中村倫也演じる柴田の魅力


image: Episode6「マリス・ステラ」|STORY|Hulu×HBO Asia共同製作ドラマ「ミス・シャーロック/Miss Sherlock」公式サイト|フールー

「ミス・シャーロック」の柴田刑事とは

Huluで配信中の女性版シャーロック・ホームズの物語「ミス・シャーロック」。その本作で、カメレオン俳優と称され、今大人気の中村倫也さんが演じるのがオリジナルキャラクターで刑事の柴田です。

柴田は本作の中で1、2を争うレベルの常識人。仕事熱心で、正義感が強く、警察官かくありきとも言えるであろう存在です。上司の礼紋警部は、人使いが上手くて面倒なことは何でも柴田に任せっきりですし、捜査協力という名目でよく事件現場に来て顔をあわせるシャーロックは非常識な変人です。
そんなふたりに振り回されながらも、コツコツと地道な捜査をして事件解決への糸口となる証拠を探す柴田はこれまでも格好いいキャラクターでした。
しかも柴田を演じる中村倫也さんの性格なのか、竹内結子さん演じるシャーロックや滝藤賢一さん演じる礼紋警部とのやり取りのテンポがとても素敵です。
第6話では、その柴田が光っていました!
そこで第6話の紹介をしながら、中村倫也さん演じる柴田の魅力を改めて確認していきたいと思います!

第6話は柴田の恩師が被害者

Episode6「マリス・ステラ」では、元警察庁長官で、現職の国会議員の鷹山幸一の息子・優一宛に冷凍保存された人間の片耳が届くところから事件が始まります。
この優一というのが、両親に甘やかされ、わがままし放題に育てられたクソガキの典型を地で行っているようなクソガキで、演じている山田裕貴さんの生意気さを前面に出した演技は拍手ものです。そういや、この人もカメレオン俳優と呼ばれていましたね。

当初は耳だけの手がかりだったのが、その耳の主の遺体が見つかって事件は動き出します。なんと、その耳は柴田の元上司で恩師でもあり、刑事になりたての頃の柴田が最もお世話になった捜査一課の刑事・川崎雄三のものだったのです。
普段から被害者の遺体に対して、何の敬意も払わないシャーロックはここでも普段通り遺体に素手で触り、乱雑な触り方で調べます。それに対する柴田の本気の怒りが、これまでのちょっと可愛げのあるやり取りとの違いを引き立たせます。だからなのか、シャーロックもいつもはいたずらっぽく笑ってごまかすのに、今回は苛ついた様子で言い返すのでした。


「推理ものの警察はポンコツ」だけど意地を見せる柴田の捜査

前に、何かの取材で中村倫也さんが「推理ものの警察は結構ポンコツなんです」と言っていました。確かにそうで、探偵が出てくる推理ものの作品の警察は、探偵の推理に驚きながら最後に犯人に手錠をかけているだけというイメージが結構あります(もちろん警察が推理する作品も多々ありますが!)。

そんななか、Episode6の柴田はこれまで通りか、それ以上に地道な捜査をしたのでしょう、事件解決に必要な証拠や情報をたくさん集めてきます。
それもこれも全ては殺された恩師・川崎刑事のためなのでしょう。ただ、その捜査や情報収集のシーンはほとんど映っておらずカットされています(笑)。
しかし、彼の意地を見せる捜査は報告される際に礼紋警部から「柴田、イイね」と褒められたり、シャーロックからも柴田本人はいない所でですが「こっちの刑事も役に立ったみたい」と笑顔で称されたりしています。

これまでもEpisode2の「ひげの幸子像の謎」では、小さな小さな証拠を地べたを這いずりながら探し出し、Episode5の「消えた新婦」ではシャーロックに言われる前に、現場となった結婚式場で撮影された証拠となる写真を一枚残らず全てかき集めていたりと優秀さを見せてきました。
このEpisode6では、その柴田の頑張りが改めて評価されて光が当てられたのです!

ちなみに中村倫也さんのファンは、柴田の頑張りよりもシャーロックとのやり取りの方が、楽しめると思います。
上記に挙げたEpisode2と5はそれぞれ、柴田の笑えるシーンも光っているので、中村倫也さんのファンの方には是非とも注目して欲しいです。

Episode6の見どころや気になるポイント

Episode6には柴田だけではなく他にも見どころはたくさんあります。
まずひとつが、イモトアヤコのゲスト出演(笑)!シーン的にはほんの1シーンの短い登場ですが、あのイモトアヤコさんが、噂大好きそうな目ざとい近所のおばちゃん的な役柄でゲスト出演しています。確かイモトさんは竹内結子さんと大の仲良しで、その仲良しっぷりはインスタなんかでもよく上げられているので、今回もその繋がりでの出演なんでしょうかね。

続いてが、滝藤賢一さん演じる礼紋警部のポンコツっぷり(笑)。
今回は柴田が輝いていた分、礼紋警部が普段以上にダメ警察を演じていました!その最たるものが、目の前でピッキングをしたシャーロックに対する対処法です。笑うしかないシーンなので、是非ご注目ください。

そして、これが一番の見どころ?というか注目ポイントなのでしょうが、ラスボスの名前が解禁されました!その名も「モリワキアキラ」。名前の語呂的にこの人物がモリアーティに当たる人物なのでしょう。そこでこの「モリワキアキラ」なる人物の正体が誰なのか、ネット上では既に推理が始まっています。
その推理の内容まで載せてしまうのは、さすがに気が引けるのでここでは一切載せません。

残り2話!「モリワキアキラ」の正体やいかに!?

全8話で既に6話まで終わってしまいました。残り2話、ラスボスは一体誰なのか?シャーロックがシャーロックと名乗っている理由は?柴田と礼紋警部のわちゃわちゃコンビの活躍は?などなど気になる部分は多々ありますが、今はとりあえず、次の配信を待つことにしましょう。

次回、Episode7「最後の事件 前編」:こちら

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