【遂にシリーズ最新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』が公開! その前にこれまでの物語をおさらいしておこう!Vol.2】

image: StarWars.com

【遂にシリーズ最新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』が公開!
その前にこれまでの物語をおさらいしておこう!Vol.2】

シリーズ最新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』が公開されて、様々なところで絶賛のコメントが出されています。
もう少し客足が落ち着いてから、ゆっくりと観に行こうと思っている筆者は、今日もその日のためにHuluでシリーズの復習をしております。

『エピソード4』から観直して良かった!

さて、前回復習のために『エピソード1』からシリーズをすべて観直そうとしたのですが、やはり作られた時系列にしようということで、一回『エピソード1』を観た後に、『エピソード4』から観直すことにしました。
それで思ったのが、やっぱり『エピソード4』からにして正解だった!ということ。
『エピソード4』から始まる最初の3部作は、作られた時代のこともあるからか、やはりどうしてもCGの技術とかが今とは比べものにならないくらい稚拙でした。ただ、その稚拙なりにも駆使している感が素敵。CGのクリーチャーが歩いたことで揺れる尻尾に吹かれて砂漠の砂が揺れたりと、細部にもすごく拘っている感じがして、技術は当時のものでも、作り手の心意気は今も昔も変わらないのだなーなんて思ったりしていました。

物語はシンプルに、設定は細やかに

そして物語がシンプルなんですね。銀河を巻き込む壮大な物語ではありますが、ストーリーはとてもわかりやすいです。主人公のルーク・スカイウォーカーがたまたま悪の軍団・帝国軍の秘密兵器の設計図を手に入れて、謎の老人オビ=ワン・ケノービとワイルドな男ハン・ソロと一緒に囚われのレイア姫を助けつつ、敵の兵器デス・スターを破壊する物語。その非常にシンプルな物語の中に、宇宙規模の戦いや恋愛、未知なる力が渾然一体と混ざって、あれだけの超大作が出来上がっているんですね。その中でも、C-3POとR2-D2の凸凹ドロイドコンビのやり取りや、ルークのイケメン爽やか具合、ハン・ソロのワイルドガイな感じなどがキャラクターとして魅力がカチッと噛み合わさっていて、シンプルな物語をより魅力的にしているのかなと思います。

『エピソード4』の魅力は布石に徹しつつも純粋にSFアクションとしても面白いところ

このシリーズ第1作の凄いなと思ったところは、シリーズとして続く先々の物語の布石として色んなものを伏線として広げることに徹しつつも、純粋に単体のSFアクション映画としても面白いところかと思います。各キャラクターの紹介も重要な第1作で、それぞれの性格を端的にスパっと語っていることはもちろんですが、割と早い段階から、ルークの父親のことについて、ちょこっと話していること、ルークがレイアに綺麗だと言っているところを見せて「この二人がくっつく」と思わせまくるところなど、続く第2、第3作で綺麗に観客の予想を裏切るための準備をしているところが、この作品を映画史に残るものにしているんじゃないかなと思います。
それでいて、SF映画として様々な異星人?の登場から、宇宙空間での戦闘機の戦闘シーン、オビ=ワンVSダース・ベイダーの一騎打ちなど、一本の映画としての見所もたくさん用意しており、シリーズ第1作でありながらひとつの映画として見ごたえあるものに仕上がっています。
子どもなら戦闘機シーンやチャンバラシーンが、大人ならそのストーリーが楽しめるのがいくつになっても『スター・ウォーズ』を楽しめる一因になっているのかなと思います。
僕自身、昔はライトセーバーのシーン以外には興味はなかったですが、今となっては対戦シーンよりも、物語の流れと各キャラクターの登場に心が踊るようになりました。

愛すべきツンデレ野郎ども

一番の胸アツポイントは、やはり最後のデス・スター破壊作戦のシーンでしょう。自分の仕事はルークたちを反乱軍のアジトに送り届けることだと割り切り、反乱軍が帝国軍の最強兵器デス・スターの破壊へと飛び立っても、自分だけ報酬をもらってトンズラしようとしていたハン・ソロが、ルークを助けに現れるシーン。
映画だからと言われるとそれまでだけど、非常に面倒なルートを辿ってミサイルを撃ち込まないと破壊できないデス・スターに対し、仲間との連携を持って戦闘機で迫ります。多くの犠牲を払いながらあと少しのところで射程距離に入ると言うところで、背後から迫る帝国軍のダース・ベイダーの戦闘機がルークを追い詰め、ダース・ベイダーの照準がルークを捉えた瞬間、ハン・ソロが颯爽と駆けつけて帝国軍の戦闘機を攻撃し、ルークを助けます。
この超がつくほどのベタな展開ながら、この最後の瞬間に良いところをすべてかっさらうハン・ソロと彼の愛機のミレニアム・ファルコン号の登場にテンションはうなぎ登りです!戦闘から戻っても「手柄より金をもらうぜ」と言いながらも、ルークやレイア姫と抱き合って喜んだり、その直後のシーンでレイア姫から表彰されているハン・ソロの今で言うところのツンデレ感が、お前ワイルドぶってるけどただの良い奴やんという感じがします。
またこの戦闘の前後に描かれるC-3POとR2-D2のやりとり(というかC-3POがR2-D2に声をかける)シーンも素敵です。それまでは自由気ままなR2に振り回されながら文句を言い続け「冒険なんかよりも安全第一」なC-3POが、戦闘に向かうR2の身を案じ「君がいない冒険なんて」と送り出し、負傷して戻ったR2を「絶対に直してください。私の部品を使ってください」と言ってのける、これまたツンデレ感。人間以上の友情を感じさせられます!

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