単なるキャラクター映画ではない!『パディントン2』が公開となったから、Huluで前作をもう一度観てみた!

image: paddington-movie.jp

昔から姿は知っていたけれど、どんなキャラクターかは全然知らなかった「パディントン」

赤い帽子を被り、青いコートを着たクマ「パディントン」。昔から、そのキャラクターの姿形は知っていたし、名前もうろ覚えだけど聞いたことはありました。しかし、どこで生まれ、どんな性格をしたキャラクターなのかは全く知らず、絵でしか見たことはありませんでした。おばあちゃんの家に「パディントン」のマグカップがあったなー、という程度の認識で、なんならピーター・ラビットの友達?とくらいまで思っていました。

舐めててゴメンなさい!ただのキャラもの映画だと思っていました!本気で笑えるファミリー・ハートフル・コメディ映画でした

そんなこともあって、2014年に実写映画『パディントン』が公開した時も「またアニメの実写映画かよ。しかも懐かしのキャラクターを使っただけかよ」程度に思っていました。完全に舐めてました。なので劇場公開時も、映画館に行くこともなく、完全にスルーしていました。
そんな自分をぶん殴りたい!そしていろんな人に謝りたいです。『パディントン』本当に楽しい、面白い映画でした。可愛いキャラクターがホッコリとワチャワチャするだけかと思いきや、彼が住むロンドンに来るに至った経緯はドラマがあり、彼の起こすハプニングのバタバタ感はイギリスコメディ映画のそれとして見応えもありました。周囲の人々は、パディントンの引き立て役ではなく、それぞれが強烈なキャラクターを持った人たちでした。

個性豊かなブラウン家族

パディントンがロンドンに来て最初に出会った家族がブラウン家族でした。この一家はなかなか変わった家族で、お父さんは石頭な頑固オヤジで、パディントンを快く思わないお父さんでした。お母さんは良い人ですが、娘からは煙たがられている感じ。子どもは姉と弟のふたりで、お姉ちゃんのジュディはイマドキ思春期女子で「キモい」が口癖の反抗期。弟のジョナサン君は好奇心旺盛で宇宙飛行士になるのが夢だけど、石頭のお父さんのせいで、少しでも怪我の危険がありそうな遊びは出来ず「宇宙飛行士になんかなれない」などと言われてしまします。一緒に暮らすバード夫人は掃除が好きで、嵐が来る時は膝の調子が悪くなるおばあさんです。

簡単なあらすじと世界観

物語は昔、ロンドンの探検家が暗黒の地ペルーを探検した時に、しゃべるクマの夫婦と遭遇したところから始まります。探検家は彼らと交流し、いつかロンドンに来たら歓迎すると伝えて、赤い帽子を夫の方に渡して帰って行きました。それから月日が経ち、夫婦とその甥っ子パディントンがペルーの森深くにある、やたら文明的な道具にあふれた(全部手作りの木製)家で幸せに暮らしていたのですが、ある日突然大きな地震が起こり、住んでいた家は崩壊し、叔父が亡くなってしまいます。「『パディントン』で人(クマ)死ぬの!?」という驚きが拭えないまま、叔母さんはパディントンをロンドンへと旅立たせます。「自分は年老いたけれど、あなたはまだ若いのだから広い世界へ飛び立て」という叔母さんを案ずるパディントンでしたが、叔母さんは、自分は老クマホームに行くから心配いらないと。一瞬スルーしそうになりましたが「老クマホーム!?」と少し遅れてまたもびっくり。なにやらこの映画の世界観がなかなか掴めないまま、パディントンはロンドンへと旅立つのでした。
隠れて船に乗り、ロンドンへ着いたパディントンでしたが、人々は冷たく、挨拶しても無視されてばかり。いつかロンドンへ行く時のためにと予習していたことがさっぱり通用しません。ここでまず、クマが挨拶をしても無視する人々に、別の意味で「あれ?」と思っていたけれど、ブラウン家族が出てきて、初めてパディントンを見た時のお父さんの「あれは何かを売りつけてくるやつだ。目を合わせるな」という態度で全てが片付きました。ああ、この世界では、しゃべるクマは珍しいけれど、アリなんだ!?と。

笑えるシーンも盛りだくさん!シュールなユーモアは可愛い路線ギリギリ!?色んなところに出てくる伏線も美しい!

動物ほんわか系キャラクター映画だと思って観た最初の鑑賞時は、そのシュールなコメディシーンに笑いが込み上げてきました。言葉にするとつまらなくなるので、あえてここでは書かないですが、お約束のような笑いから、意外性のある笑い、パディントンの可愛さを全面に出しきった笑いなど、様々な笑いの要素が含まれた映画です。個人的にはドタバタのハプニングシーンの笑いよりも、シュールな笑いが好きで、ニコール・キッドマンが出て来る時に度々起こる小ネタがお気に入りです。また、パディントンはロンドンに来て様々な人や道具、生き物と出会います。そんな出会いが生む機転の効いた行動は、観客を笑わせつつも、美しい伏線の回収という意味でも感心するばかりです。

喰わず嫌いはもったいない!Huluでなら見放題だし、1月19日公開の『パディントン2 』も是非とも合わせて観てみたい!

何はともあれ、まずは観てみてください!としか言いようがないです。決してゆるふわ系の人と動物の交流ハートフル映画でもなければ、キャラクターの可愛さだけを全面に押し出すようなキュート系映画でもありません。イギリス流コメディ映画として、他の不要な先入観は一切捨て去って、まずは楽しんで観てみてください。Huluなら見放題で配信されています。Huluって、劇場公開間近の映画の関連作品を配信してくれるから、シリーズ物を観たりする時に便利なんですよね。『スター・ウォーズ』の時もそうだったし、『ブレード・ランナー』も配信してくれていたし。1月19日(金)からは続編『パディントン2』が全国の劇場で公開されていて、また観に行こうと楽しみにしています!

余談ですが、実はこの続編『パディントン2』はアメリカの超有名な映画批評サイトのRotten Tomatoesで100%という、驚異の記録を叩き出しているのです。批評家による投票のようなのですが、100人観て100人とも面白かったと言っているということでしょうか。どんな映画だ。

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