【遂にシリーズ最新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』が公開! その前にこれまでの物語をおさらいしておこう!Vol.4】

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【遂にシリーズ最新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』が公開!
その前にこれまでの物語をおさらいしておこう!Vol.4】

シリーズ最新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』が公開されて、様々なところで絶賛のコメントが出されています。
もう少し客足が落ち着いてから、ゆっくりと観に行こうと思っている筆者は、今日もその日のためにHuluでシリーズの復習をしております。

ルークがジェダイの騎士になりました!

『エピソード5』でハン・ソロがダース・ベイダーに冷凍状態にされてジャバ・ザ・ハットに売り飛ばされ、ダース・ベイダーがルークの父親だという衝撃の事実が判明し、しかもルークは腕を切り飛ばされて負けるという散々な結末でした。『エピソード6/ジェダイの帰還』では、ジャバ・ザ・ハットにオブジェとして飾られているハン・ソロをルークやレイア姫、チューバッカやランドや凸凹ドロイドコンビらが一緒になって助け出し、ついにダース・ベイダー率いる帝国軍との最終決戦のお話になります。
この『エピソード6』ではルークはついにジェダイの騎士となります。ただどのタイミングでジェダイとなったのかがあやふやで、ハン・ソロを助けに行った時はジャバ・ザ・ハットの手下に「あいつジェダイですぜ」的なことを言われていたり、そうかと思えば病に臥せているヨーダに会いに行った時は「まだ修行が終わっていない」と自分から言ったりしています。ヨーダにも「必要なものはすでに身につけたから修行はもう良い」と言われつつも「大事なことがひとつ残っている。ベイダーともう一度対決しろ。その時お前はジェダイとなる」と言われてしまいます。とはいえフォースの術も身につけてライトセイバーの剣術も習得してかなり強くなったことは、帝国軍の皇帝も認めています。

フォースの術は悪役の能力っぽい?

その、ジェダイのフォースの術についてしばしば思うのが、悪役っぽい技が多くないか?ということです。オビ=ワンも使っていた、相手の弱い心を支配し操る技なんて、完璧に悪の能力のようです。他の映画でも漫画でも、心を操る能力は悪者が使ってくる気がします。Netflix版のMARVELドラマ『ジェシカ・ジョーンズ』の変態・キルグレイプもそうですし、「遊戯王」のマリクなんかもそうでした。「僕のヒーローアカデミア」の心操くんも、敵役ではないですが敵役っぽい能力とそのまんま言われていました。他にも遠隔で敵の首を絞め落とす技も使ったりしますが、これこそダース・ベイダーが使っていた技そのままです。まあ、もともとダース・ベイダーもジェダイだったので、同じ技を使えてもおかしくはないのですが。そんな主人公サイドらしくない能力を手に入れたルークが、もはや一人前のジェダイのような風格でジャバ・ザ・ハットの一味を倒し、ヨーダからジェダイになるには父親と対決しろと言われ、ルークはジェダイになっていくのでした。

超ハイテク戦争に参戦する原始的な種族とC-3POの扱い

『エピソード6』での反乱軍と帝国軍による戦いは大きく分けて3つあります。ひとつはルークvsダース・ベイダーの戦い、ひとつはランド達による新デス・スターの破壊作戦、そしてもうひとつがハン・ソロやレイア達による新デス・スターの防御シールド発生機破壊作戦。もともとはルークもハン・ソロ達と一緒に防御シールドを破壊しに行っていたのですが、途中で離脱し単独でベイダーとの対決に臨むことになるのでした。
ルークとベイダーの戦いは、いわば個人的な理由での戦いですが、反乱軍vs帝国軍の戦いにおいて新デス・スターの破壊のために、まず必要なのは防御シールドの破壊。そのため優先順位的にもハン・ソロ達の任務は今回の戦いで最も重要な役回りになります。その防御シールドがあるのがエンドアという木々が生い茂った星。
そこには、文明とはなんぞやというような、どちらかというと『ターザン』や『猿の惑星』に出た方がしっくりくるような種族イウォークが住んでいました。最初に彼らと接触したレイアは持ち前の優しさと母性?で彼らに受け入れられますが、むさ苦しい野郎共代表のハン・ソロやルークらは捕らえられ、あわや食われそうな勢いで扱われます。そこで活躍するのが、我らがC-3PO。なんとイウォークにとってC-3POは神様のように見えるようで、彼だけ特別待遇を受けることになるのです。
この原始的な部族に崇められる感じは、いかにもC-3POらしく、オトボケキャラの役割をしっかりと果たしています。この原始部族からの特別待遇感は『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』でのジャック・スパロウと同じものが感じられます。彼も人喰い族の神にされて、ゴタゴタに巻き込まれていました。
そして原始民から崇められる余所者の運命なのか、C-3POがどれだけ神様のように見えようとも、彼がひとりで説得してもイウォークたちはハン・ソロたちを食べようとするのを止めようとしません。神様のご威光は全くの無視です。そんな中でルークのフォースによる術でC-3POが空中浮遊をしているように見せて、なんとかC-3POの言うことには何でも従うようになり、イウォーク達は本来一切関係のない戦いに参加することになるのでした。
もともと警戒心が強いようで、レイアが帽子を脱いだだけでビビり倒すようなイウォークでしたが、C-3POの説得により反乱軍とともに帝国軍を倒す戦いに参加してからは、地の利と強靭な肉体、そしてチームワークで奮闘します。この光線銃やロボット、宇宙船が飛び交う戦いでは全くの異端な存在ですが、この戦争の結末を左右する新デス・スターの防御シールドを破壊する戦いでは大活躍で、彼らがいなければ反乱軍は完全に負けていました。皇帝の罠にハマったハン・ソロ達は、数的にも武力的にも帝国軍に全く勝ち目がなさそうだったのに、イウォークのゲリラ的な奇襲作戦で一気に戦況を覆し、原始的な武器と罠で帝国軍を制圧しました。ここで一気に反乱軍の圧勝とせず、イウォークらにも犠牲が出たように見せるのはやはり戦争の虚しさがよく伝わってきます。

ルークがジェダイの騎士として強くなったことを実感する戦闘シーン

ルークvsダース・ベイダーの戦いは、最後の戦いとしてこの作品の一番の見せ場となっています。ルークを暗黒面に引き込みたいダース・ベイダーと、父親の中に残る善の心を呼び覚ましたいルークはお互いを説得し合いながら戦います。
この時のルークの戦い方が前作までのどこかへっぴり腰な雰囲気でライトセイバーを振回すの戦い方から、剣術を学んだ騎士の戦い方のようになっていて、彼の成長を目の当たりにした感じでした。また、仲間のピンチを目の当たりにした時には、ライトセイバーの振り方も力強くも大振りになり、雑な戦い方になりながらもダース・ベイダーを圧倒するような戦い方になったところも見所。
怒りや憎しみにより暗黒面に近づいたことで強さが増したと皇帝は言いますが、実際暗黒面に入ると強くなるんでしょうかね。
最後の結末は非常にあっさりとしており、「え?おわり!?」と思わざるを得ない結末ですが、その後のふたりのスカイウォーカーを見ていると、アクションシーンではなく、ここが一番の見所なんだなと思わされます。

『エピソード6』の見所シーン

旧3部作の最後となる本作の見所はやはり、ルークとダース・ベイダーの戦いからの一連の流れなのでしょうが、ほんのワンシーンに限って言うと、レイアの一言一言や、C-3POのちょっとした動きにも注目して欲しいです。
レイアが冷凍されていたハン・ソロを助け出し、解凍した時にハン・ソロから「君は誰だ?」と言われた時、日本語字幕では「私よ」と答えていましたが英語では「Someone who loves you」と言っていて、そんな格好いい返し方あるかよと一瞬惚れそうになりました。また、エンドアでの戦いで帝国軍に追い詰められた状況で、ハン・ソロに「愛してる」と言われた時には「わかってる」と返すのは、前作『エピソード5』のハン・ソロとのやりとりをそのまま逆に返した感じで格好良かったです。レイア姫は外見は美しいとは言い難いですが、中身はとても格好良くて美しいです。
またC-3POはエンドアでイウォーク達に戦闘準備を命令する際、ハン・ソロから食料や武器を返せと言うようにやいのやいの言われます。その度に律儀に通訳しようとするのですが最後に「グズグズするな」と言われた時の、二度見する表情が愛らしくて半端ないので是非注目してください。

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