「ツレがうつになりまして。」ストレスを抱える現代だからこそ見て欲しい!


image: ツレがうつになりまして。 (2011) – シネマトゥデイ

うつって何?

ニュースで「ストレス社会」という言葉を見かけない日はない。
同時に、「うつ」という言葉を多く目にする。
うつとは、憂うつな気分が続く。心だけではなく、嘔吐、肩こり、頭痛などの身体的な不調を招く。とても説明の難しい病気だ。
そんな説明の難しい病気を、時にコミカルに、そして心温まる夫婦の愛と共に伝えてくれるのが本作品「ツレがうつになりまして。」
実話を元にしたストーリーは、うつという病気はなんなのか。
理屈抜きに理解ができる展開となっている。

あらすじ

売れない漫画家である妻のハルさんと外資系企業に勤める夫のツレは、結婚生活5年目。
曜日ごとにネクタイの柄を決めているほど几帳面なツレは、ある朝、日課の「お弁当作り」が出来なくなってしまう。決して身体的な不調ではなく。なぜか、出来なくなってしまった。
そんなツレを心配したハルさんは、ツレに病院へ行くように促す。
言われるまま、病院へ向かったツレに出た診断結果は「うつ病」だった。
うつ病となったツレは、日常の当たり前が出来なくなってしまう。これまで得意だった料理も出来ない。そもそも、味も分からない。掃除が出来ない。何かを決めることが出来ない。
そんなツレを見て。ハルさんは「これまでツレが私をずっと守ってくれた。今度は私がツレを守る番だ。」と、ツレを支えることを決意する。

誰に向けた映画なのか?

これは、私の勝手な見方だが、この話はうつ病患者に向けたものではなく、うつ病になった周囲の人に向けたものだ。
うつ病とはなにか?を理解し、うつ病となった人との向き合い方を伝えてくれる。
うつ病から立ち直り始めたツレがうつ病との向き合い方についてこのように語っている。
「あ・と・で」
あ:焦らない
と:特別扱いをしない
で:出来ること、出来ないことを見分けよう
これはうつ病患者本人だけではなく、周囲の人にとっても言えることだと思えてくる。
劇中でハルさんは、時にイライラしてしまうが、決してツレを特別扱いせず。だからといって、出来ないことを無理に押し付けず。
落ち着いて、出来ることをツレにお願いし日々の生活を楽しんでいた。
うつ病は、決して特別な病気ではない。ただの心の風邪なのだ。恥ずかしいものではない。と語るハルさんに私も目頭が熱くなった。

私は、頑張らないぞ。

「私は、頑張らないぞ。」ハルさんの言葉だ。
ツレを支えることを決意したハルさんだが。頑張れば頑張るほど、自分自身がもろくなっていくのを感じていく。
周囲の心配もツレだけではなく、ハルさんにも向いていく。
そんなハルさんは、頑張らないことを決める。
うつ病の完治は、とても時間のかかるもの。よくなるのに1年〜1年半くらいかかってしまう。
支える側も、無理のない範囲で支え続けるために、「私は、頑張らないぞ。」
これが重要なのだろう。

本当の夫婦

『その健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか。』
挙式で聞くお決まりの言葉かと思う。
いったいどれほどの人が真剣にこの言葉と向き合っているだろうか。
ハルさんとツレは、うつ病と向き合っておよそ一年が経った際に、「大変な一年だった。」「苦労をかけた。」と語っている。
しかし同時に、「本当の夫婦になれた」と語っている。
本当の夫婦になるために、苦労が必要とは思わない。しかし、助け合っていくことの大切さと尊さを教えてくれた。

最後に

パートナーとの記念日に、「ツレがうつになりまして。」を二人で鑑賞するものいいかもしれません。
きっと、お互いのことを今まで以上に大切にしようと感じられるかと思います。

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