「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」シーズン5は女たちの逆襲!友の死や理不尽の扱いが女囚たちを暴動へと掻き立てる!


image: オレンジ・イズ・ニュー・ブラック シーズン5 | ソニー・ピクチャーズ公式



女子刑務所の日々を描いたNetflixオリジナルドラマの傑作

2013年からスタートし、現在シーズン6までがNetflixで配信中のアメリカのドラマ『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』。Netflixに加入しているなら、是非とも観て欲しいドラマのひとつです。
今回はシーズン5についてのあらすじ、登場人物、感想などを書いていきたいと思います。
※シーズン1〜4のネタバレなども含みますので、未見の方はご注意ください。

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シーズン5の物語
新らしい看守への不満とプッセイの死、そして一丁の拳銃が女たちを暴徒へと変貌させる

シーズン4の最後、誰よりも優しく、ノリが良く、いつもテイスティと楽しく過ごしていたプッセイが、新人看守のベイリーによって殺されました。彼も殺すつもりでいた訳ではなく、女囚たちの勢いに押されて気が付けばプッセイが冷たくなるまで彼女を床に押し付けていたのです。
それにより嘆き悲しむテイスティたち黒人グループ。そして彼女の死が女囚たちの不満をさらに爆発させ、そのタイミングでひとりの頭のおかしい看守が持ち込んだ銃をダヤが手にし、看守を撃ったことで状況は混乱を極めたものに。
リッチフィールドは一気に暴動の道へと進むのでした。

プッセイの死を悲しむ者、暴動を機に騒ぎ立てる者、騒ぎには近づきたくない者、それぞれの思いと行動と

ダヤが手にした銃により、看守たちを人質にして立て籠もる女囚たち。マリア率いるヒスパニックの多くははそれまでの酷い扱いの復讐をしようと看守を嬲り、パイパーとアレックスはそんな騒ぎに巻き込まれまいと、離れたところで騒ぎを見守ります。そしてテイスティたちは、プッセイを失った悲しみを抱えながら、彼女の死の真実を世に知らしめるため、政府との交渉に挑むのでした。他にも思い思いの行動に映る女囚たち。一番に売店を占拠したブーとペンサタッキーはさすがと言うべきか、自分の欲と物事の優先事項を認識しています。ニッキーとローナに関しても、いち早く医務室に避難し、薬などを確保できる状態にしました。ニッキーが薬と同じところにいるのはアブナイんじゃないかとも思いますが。。
レッドはというと、憎きピスカテラの弱みを見つけて、彼を弾劾せんと必死に情報を集めます。

大切な人を失ったテイスティとソーソーの心を繋ぐスーザン

プッセイの死で打ちひしがれるのはテイスティ達だけではありません。彼女の恋人のアジア系、ソーソーもまた愛する人の死を受け入れられずにいるのでした。プッセイとの思い出が詰まった図書館でひとり悲しみに明け暮れるソーソー。ソーソーの悲しみを本物だと受け入れたくない、テイスティ。恋人と親友というふたりの心は、同じ喪失感を抱いているけれど、お互いを認め合うことはなかなか出来ないでいるのでした。そんな中、プッセイが亡くなった食堂に神聖な一角を設けて彼女の死を悼もうとするスーザン。スーザンの一見オカルティックな言動も、この時はただただ無垢な心と友達への思いに溢れているのでした。
そんなスーザンの思いに触れてか、ソーソーはプッセイの死を偲ぶ為の計画を立てます。この計画、泣きます。とだけ言っておきます。そうして愛する人の死と向き合った女たちは、各々の正義のために動き出すのでした。





交渉の相手はあのビッチ!?テイスティvsフィゲロア

プッセイを死なせたベイリーの非を認めないカプートと政府。そんな奴らに苛立ちを募らせるテイスティ。刑務所内の要望を聞くという政府も、実際に対応するのはスナック菓子の提供程度で、それを賄賂と捉えたテイスティはさらに怒り、断固たる姿勢を見せます。シーズン2ではヴィーの言いなりだった彼女も、もはや黒人グループの完璧なリーダーになっています。
そんな彼女との交渉役として、リッチフィールドに派遣されたのが、かのやり手なビッチのフィゲロア。強気と皮肉を武器にテイスティに挑む彼女は、以前ほど嫌な女という感じはせず、テイスティたちに同情はしつつも、自分の仕事はきっちりこなす、デキる女という感じがします。己の信念と親友の名誉のために声を上げるテイスティと、仕事と割り切りビッチで通すフィゲロアの戦いは要注目!

戦いは最終局面へ!レッドvsピスカテラ

シーズン4の最後、カプートの言いつけを守らなかったことにより、プッセイの死を招くことになってしまったピスカテラは、自宅謹慎の処分を受けていました。しかし、リッチフィールドで暴動が起こったことを知り、刑務所へ駆けつけます。一方のレッドは、睡眠妨害をはじめとするピスカテラからの数々の嫌がらせに対して報復すべく、野獣が留守の間にヒスパニックのブランカとともに彼の情報を集めます。そして最終局面、乗り込んできたピスカテラとレッドの最後の戦いの幕が上がるのでした。

シーズン5の見所と感想

シーズン5はめまぐるしい展開に、ほぼ一気見してしまうシーズンです。女囚たちの暴動が始まり、刑務所内の立場が完全に覆り、看守たちを人質に女囚たちは、思い思いの行動に移る。しかし彼女たちも一枚岩という訳ではなく、各々の価値観のもと行動しているため、お互いに衝突することもある。そんな嵐のような数日がシーズン5では描かれています。
そんなシーズン5の見所は、やはりプッセイのしに直面したテイスティとソーソーのそれぞれの行動と、レッドとピスカテラの戦いでしょう。重複になりますが、テイスティの正義を貫こうとする行動は、心の底から彼女を応援したくなります。またソーソーの悲しみに打ちひしがれた表情は、おしゃべりで正直ウザキャラだった彼女からは想像もつかない程です。そんな彼女の愛する人への最後の行動は、本当に心に響きます。
そしてレッドvsピスカテラ。。正直、ここまできつい展開になるとは思っていませんでした。所々、目を覆いたくなるような展開もあります。それでもシーズン5のハイライトとなるこの戦いは予想もしなかった展開に転がります。
シーズン5の最後、マジでこの後どうなるん!?と思うような結末を迎えます。正直、シーズン4,5,6と一気に見すぎて寝不足になるのではないかという展開。
皆さんも体調には気を付けて、お楽しみください!

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